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移動式文庫棚
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この部屋で開催します。
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銀月アパートメントの桜

週末は雨の予報ですが、春恒例のお部屋マーケットを4月5日の午後一時位からゆるりと開催します(夕暮れまで)。
今回は、移動式文庫棚、黒板本立てなどの木工製品と、Atelier.Sumire.Gingetuの紙もの雑貨(マドゥモァゼルのためのイメージノオト、菫文学帖、かふぇのおと、ポストカード、便箋など)、修道院のおやつセットを販売予定です。お花見がてら、ふらりとお立ち寄りください。
* ただし、銀月アパートメントの住人の迷惑にならないよう、南12の部屋以外の場所への立ち入りはご遠慮くださいね。

銀月アパートメントの桜も今週末が満開の予報です。
このアパートメントとかかわりを持ってからもう10年以上になり、毎年、桜の季節が巡って来ます。自然とはそのようなものだとわかっているのですが、そのことが嬉しく、面白く、不思議で、その自然の秩序に心がなぐさめられる気がします。


      緋桜(ひざくら)

  赤くぼかした八重ざくら、
  その蔭ゆけば、ほんのりと、
  歌舞伎(かぶき)芝居に見るやうな
  江戸の明りが顔にさし、
  ひと枝折れば、むすめ気(ぎ)の、
  おもはゆながら、絃につれ、
  何か一さし舞ひたけれ。

  さてまた小雨ふりつづき、
  目を泣き脹(は)らす八重ざくら、
  その散りがたの艶めけば、
  豊國の絵にあるやうな、
  繻子の黒味の落ちついた
  昔の帯をきゆうと締め、
  身もしなやかに眺めばや。
     
       ──与謝野晶子詩篇より
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4月7日の枝垂桜@銀月アパートメント
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扉の向こうには桜の花びらの絨毯
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垣根にも道にも桜の花びらが。。。
四月になると、グールモンの詩を読みたくなります。
そして、銀月アパートメントの枝垂桜を見上げながら、その詩集の一ページを開き、「夢の面影」という詩をさがして、その姿に重ねてみたりするのです。
この詩は、こんな言葉で始まります。

「月の光の照るもとに目なざし清き黄身は立つ、
 やさしき夢の泉なるはるかなき月の照るかげに」

それに続く、「やさしき夢の泉」、「星かげ匂う美しき君」、「丈(たけ)なす君が黒髪」、「みやびやかなる首(うなじ)」……どの言葉からも桜の花びらが舞いこぼれるような気がします。
もちろん、桜をうたった詩ではないのですが、何故か、桜の姿にこの詩を思うのです。
夕暮れて、月光の青い光に包まれるその姿、銀月アパートメントというその名前に、詩にうたわれたみやびやかなる首(うなじ)や手首に巻かれた「ほの青き星のほほ笑み」のような珠の首飾りを重ねあわせながら。

「君が頭(こうべ)は戴きぬ 剣(つるぎ)の如くその炎ひとの心に刺(ささ)り入る
 神秘の玉の数七つ並べちりばめし王冠を、
 やさしき夢の泉なるはるかなき月の照るかげに」
──「グールモン詩集」 堀口大學全集3 小澤書店より


☆銀月お部屋マーケットには多くの方にお越しいただきました。ありがとうございました。
中には東京から訪ねて来てくださった方もありました。
日頃は、本やブログを通しての交流ですが、清川妙先生に初めてお目にかかったときに言われた「会うってすてきなことね」という言葉を思い出しました。
また、「遊びに来てください」と、自分が住むアパートの地図を書き残してくれた人もあったり、様々な交流が持てたマーケットでした。
次は、紅葉の頃、と思っています。
桜の花とは来年まで、一年間のお別れです。

☆Twitterでツイートしましたが、4月5日のNHK「ゆうどきネットワーク」で白川疎水、そして、銀月アパートメントの桜からの生中継がありました。Atelier.Sumire.Gingetuの部屋からの中継も。
 (Click!) 
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夕暮れて
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夕暮れて
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一週間前の枝垂桜@銀月アパートメント
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鴨東教会の桜
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白川疎水の桜@伊織橋
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枝垂桜@銀月アパートメント
お知らせしておりました通り、3月31日の日曜日の午後1時位から、Atelier.Sumire.Gingetsu@銀月アパートメントで、お部屋マーケットを開きます。(夕暮れまでの予定)
当日は、古書、紙もの雑貨、刺繍雑貨、木箱などを販売予定です。
参加者:カフェ日杳(ひより) (Click!) 
    加藤わこさん  (Click!) 
Atelier.Sumire.Gingetsu
また、石窯と薪で焼くパンの店「石窯パン こころ」(小浜市)さんの桜あんぱんの販売も予定しています。天然酵母を使ったとってもおいしいパン屋さんなのです! 

お花見がてら、ふらりとお立ち寄りください。
翌週の4月7日(日)も引き続き、開催予定です。
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枝垂桜 Atelier.Sumire.Gingetsuの窓辺から
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お部屋マーケット用に制作した紙もの雑貨のひとつ。スクラップブック
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白川疎水沿いの桜(伊織橋付近)
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疎水沿いの桜(Codamacafe付近)。土手には水仙が一杯咲いていました。
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銀月アパートメントの枝垂れ桜
◎わが庭の桜日和の真昼なれ贈りこしこれのつやつや林檎 ──岡本かの子


◎桜こそは、春の花のうちで表現の最もすぐれたものの一つであります。しとしとと降り暮らす春の雨の冷たさに、やや紅みを帯びて悲しさうにうなだれた莟といふ莟が、一夜のうちに咲き揃つて、雨あがりの金粉をふり撒いたやうな朝の日光のなかで、明るくほがらかに笑つてゐる花の姿は、多くの植物に見るやうな、莟から花への発展といふよりも、むしろすばらしい跳躍であります。感激といふよりも、驚異であります。第二楽章なしに直に第三楽章への躍進であり、表現と高興との中心への侵入であります。蘇へる生命の歓びに、やつと新芽を吹いたばかりの草も、木も、饒舌家(おしやべり)の小鳥も、沈黙家(むつつりや)の獣も、さすらひ人の蝸牛も、地下労働者のもぐらもちも、みんな魔術にでもかかつたやうに、いい気持になつて夢を見てゐるなかに、この桜の花のみは、ながい三春の歓楽を僅二日三日の盃に盛つて、そこに白熱した生命の燃焼と豪奢の高興とを味ひつくさうとするのであります。
                 ──薄田泣菫「桜の花」より


今年は、桜の開花が例年より早いですね。
疎水沿いや川端通り沿いの桜は、まだまだ三分咲きといったところですが、銀月アパートメントの枝垂桜はすでに七分咲き。この樹の下を通る人たちは、必ずといっていいほど立ち止まって桜を見上げ、「今年は早いですね」とか「来週あたりが見頃でしょうか」などと声をかけあっているのも、毎年の春の光景。
昨日は日曜日とあって、この建物の前で記念写真を撮る人、立ち止まって見上げている人、桜を撮影する人たちが一日中引きも切らず、でしたが、角を曲がり、このアパートメントの建物と枝垂桜を目にした瞬間の、あの異次元の世界にトリップしたような不思議な感覚。桜の花びらの鮮やかさと古い建物の白い壁とのコントラスト・・・。何度見ても、何年付き合っても、魔法にかかったような気持ちになります。

ところで、3月31日の午後一時くらいから夕暮れまで、「銀月お部屋マーケット」を開きます。二年ぶりの開催です。古本、紙もの雑貨、木箱などを用意します。
場所は、銀月アパートメント南棟西南角の噴出し窓の部屋です。入り口の扉に『Atelier.Sumire.Gingetsu』の陶板が貼ってありますので、それを目印にお越し下さい。

☆4月7日(日)も引き続き、同じ時間で開催予定です。

☆住民の方のご迷惑にならないように、静かにお越し下さい。

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部屋から見た枝垂桜①
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部屋から見た枝垂桜②